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アンダルシア旅行記① プランニング編| トスカーナおらが村便り| Mail Magazine 08 Agosto 2023

イタリアに住んでいるとヨーロッパ各国がとても近く、ほとんどの場所が同等の時間や料金で行くことができます。イタリア国内はもちろん、海外旅行も大好きなわが夫婦。結婚20周年記念ということもあり、今年の夏のバカンスは15日間かけてスペイン南部・アンダルシア州を周遊してきました。とても充実した旅だったので、番外編として数回に分けてアンダルシア旅行記をお送りします。

アンダルシアのお話をする前に、プランニングに重要なことを2つ。それはやはり、旅の骨格となるフライトと宿です。ヨーロッパではフラッグ・キャリア航空会社の他にその子会社、そして独立系LCC(ローコスト・キャリア)が多く存在します。子会社やLCCは価格はもちろん、フラッグ・キャリアの国際線では行かないような小さめの町同士で直行便があるのも大きな魅力。主要なものはライアンエアー(Ryanair) とイージージェット(easyJet)で、前者は圧倒的な便数と安さを誇りますが、遅延が多いことでも有名です。私は行く先や料金などで決定しますが、今回はマラガ往復が安かったライアン・エアーを選択しました。

手荷物だけの最低料金から荷物の量や変更の可否により4種類の料金設定があり、必要に応じて選ぶことができます。今までライアンエアーでは悪い思い出はなかったのですが、今回は悪名通りの醜い遅延に巻き込まれました。行きのフライトが5時間以上遅れて出発し、マラガに着いたのは夜中の2時! しかしEUの法令261条に従い、フライト距離とキャンセルまたは遅延時間に応じて遅延損害金を請求して数日後には振り込まれたので、泣き寝入りしないことが大切です!

とても大きなマラガ空港
続いては宿。私は過去から多用していて会員レベルも高いため、ブッキングコム(Booking.com)とアパートの安さからエアビーアンドビー、通称エアビー(Airbnb)を使用しています。以前はエアビーが圧倒的に安くここ数年はエアビーばかりでしたが、現在は民泊でない会社管理のアパートも多くなり、使用者が増えたからか値段も高くなったため、今回は宿泊地6か所のうち4か所がブッキングコム使用となりました。エアビーは民泊ということで不安になられる方もいるかもしれませんが、オーナーの評価や口コミで良し悪しも分かりやすく、カスタマーサービスがしっかりしています。使いたいけど迷ってる、という方はぜひ1度使ってみてください。

ブッキングコムで予約したコルドバのアパート
こうしてボローニャ⇔マラガの往復と、西洋で最も古い町とも言われる港町カディス、アンダルシア州都のセビリア、花の町コルドバ、アラブ王朝最後の町グラナダ、ピカソの故郷マラガの宿泊を予約しました。宿泊地を含め、巡った町は合計11か所。皆さんの参考になるように、次回から順を追って紹介していきますので、どうぞお楽しみに!


文・写真/中山久美子
日伊通訳・コーディネイター。2001年にフィレンツェ留学、結婚ののち、2005年よりトスカーナ北部の田舎に在住。トスカーナの小さな村、郷土料理やお祭り、料理教室などのプログラムを紹介するサイト「トスカーナ自由自在」を運営。