トスカーナおらが村便り| Mail Magazine 17 Giugno 2020

おらが村に移住してきて、今年で15年になります。なんだかんだで忙しく、庭はほとんど放置してきましたが、今年はコロナウィルスのおかげで時間ができたので、庭いじりや収穫物でいろいろ楽しんでいます。前住人も特に庭仕事をしていたわけではないのですが、彼らが残してくれた、2本の木が毎年大きな喜びを与えてくれるのです。そのうちの1つが、桜の木。4月8日のメルマガでも掲載したように、美しい花を咲かせて楽しませてくれるだけでなく、5月後半からはたわわの実をつけてくれるのです!この初春にかなり剪定したのでとても収穫しやすく、ほぼ100%を収穫。しかし問題は、どうやって消費するか?なのです。上の写真は1回目の大収穫で、4キロもあります。

生食には限界があるので、ジャムを作って保存が一番。何より種取りに時間がかかるので、今までは時間がある時しかできなかったのですが、今年は時間の問題はなし!種を取りながら数えたら、約2.5キロのさくらんぼだと500個ありました。そこからは簡単で、さくらんぼの実、レモン2個の皮&果汁、砂糖を入れて一晩漬けて置き、翌朝にぐつぐつ煮るだけです。最後に裏ごししてトロリとさせても良いのですが、私は実をゴロゴロ残したタイプに。熱々のうちに煮沸した瓶に入れて蓋を閉めると、その熱だけで真空になり長期保存ができます。2回目の大収穫でも同じように2キロ程度をジャムにし、400~500g程度のさくらんぼジャムが5瓶できあがりました。

では、そんなさくらんぼジャムをどう活用しているかというと・・・パンに塗ったり、プレーンヨーグルトに混ぜたりの他、まず挑戦したのはレアチーズケーキ。とはいえ、「簡単美味しいレシピ」が大好きな私は、型を使わないタイプでラフに作りました。ちょうど友人宅でもちよりランチがあったので、口が大きめの小さな瓶に詰めて。下はビスケット層、真ん中がクリームチーズと生クリームを混ぜたもの、そしてトッピングにさくらんぼジャムと庭のミントを。これは家族にも友人にも大好評、夏にぴったりなのでリピ―ト決定です。

そして、イタリアの定番家庭菓子であるクロスタータ。サクッとしたタルト生地を焼き、そこにジャムを敷きつめ、生地で格子模様をつけてまた焼くだけの、素朴なお菓子です。どんなのジャムでも、またチョコレートクリームややカスタードクリームでもOKです。

最後は、日本でもおなじみのティラミスを。ティラミスというとエスプレッソとカカオ、のイメージがありますが、ビスケットを浸す液体&飾るもの、を替えればいろんなバージョンができるんです。我が家では、過去に「抹茶で浸してアンコを挟む和風バージョン」や、「モモやイチゴジャムを薄めたもので浸す&フレッシュフルーツを飾る」季節の旬バージョンを作りましたが、今回はさくらんぼバージョンで。フレッシュはもう終わっちゃったのでジャムだけですが、これもまた美味!ジャムはまだまだあるので、しばらくはさくらんぼジャムでのお菓子作りが続きそうです。


文・写真/中山久美子
日伊通訳・コーディネイター。2001年にフィレンツェ留学、結婚ののち、2005年よりトスカーナ北部の田舎に在住。トスカーナの小さな村、郷土料理やお祭り、料理教室などのプログラムを紹介するサイト「トスカーナ自由自在」を運営。https://toscanajiyujizai.com/