10月下旬入荷
シチリア南東部ヴィットリア郊外、標高250メートルの丘〈ボンボリエリ・コントラーダ〉にあるアリアンナ・オッキピンティの畑。
ここで栽培されているのは、土地に古くから息づく古代小麦トゥミニア種です。
12月に播種し、施肥も灌漑も行わず自然の力だけで育て、翌年6月には3,190kgの小麦を収穫。
収穫した穂はキャンバス地の袋に詰め、ブシェーミの老舗製粉所〈モリーノ・カリスティア〉でゆっくりと石挽きに。
香ばしいセモリナ粉となったのち、伝統的なパスタ工房〈スフォリア・デル・モンテ〉へ。
ミネラルウォーターで練り上げ、ブロンズダイスで成形し、長時間低温乾燥。
全工程を手作業で行う希少なクラフトパスタです。
「ブジアーテ」とは
らせん状にねじれた独特の形のロングパスタで、葦(ブーザ)の茎に巻き付けて成形していたことから名づけられました。
シチリア西部トラーパニ生まれのこのパスタは、アーモンド・トマト・ニンニク・バジルで作る「トラパネーゼ」ソースと好相性。
もちろん、魚介ソースやボロネーゼ、ジェノベーゼなどともよく絡み、食感の心地よさを存分に楽しめます。
しっかりとしたコシと、小麦そのものの香り。
シチリアの太陽と風を感じる、アリアンナ・オッキピンティらしい生命力あふれる味わいをどうぞ。
La filosofia di Azienda Agricola Arianna Occhipinti
「素材よりもそれを扱う人の行為がものを言う、その行為とは自然をそのまま受け入れることであり、その土壌と多様性をリスペクトすること。私が作りたいワインはただオーガニックというだけではなく、私が生まれ育った大地で生まれた、私そのものを表現するワイン」。生まれ育ったシチリア南部ヴィット―リアに土地を購入し、古き良き農家への回帰を目指すアリアンナ。現代イタリア・ナチュラルワイン界のアイコンは、ワインのほかにもオリーブオイル、小麦、柑橘類、野菜などを多角的に生産する総合農園を目指す「シチリアフードプロジェクト」を推し進めている。