地中海式“整腸食”の主役

イタリア中部・ウンブリアの山あいで育てられた、オルツォ・ペルラート（押し麦＝パール大麦）。ノルチャの農協が手がけるこの大麦は、表面の硬い外皮を取り除き、やわらかく仕上がるよう丁寧に加工されています。やさしい甘みとつるんとした口あたりで、どんな料理にも使いやすい万能穀物です。

自然のリズムで、身体をととのえる

大麦は、地中海式食生活のなかでも“腸を整える主食”として重宝されてきました。水溶性・不溶性の食物繊維をバランスよく含み、白米やパスタでは補いにくい栄養素をしっかり摂れるのが魅力です。

・お米の代わりに使って、オルツォット（大麦リゾット）
・トマトやズッキーニと合わせて冷製サラダ
・スープに加えて、腹持ちのいいミネストローネに
・ゆでて、オリーブオイルと塩だけでシンプルに──

1時間ほど水に浸けてから炊くと、ふっくらと炊きあがり、ぷちぷちとした食感を楽しめます。

食への意識が高い方に選ばれる理由

食物繊維が白米の約20倍（乾燥状態で比較）低GI・腹持ち◎で、ダイエット中や血糖値が気になる方にもおすすめ。ミネラル・ビタミンB群が豊富で、美肌や疲労回復にも期待。オルツォはただの“穀物の置き換え”ではなく、身体を中から整えるための、小さな一粒のサプリメントのような存在です。

オルツォとカーボロネロ、チリメンキャベツのズッパ

ノルチャの大地と伝統を受け継ぐブランド「Sapori di Norcia」。地元農家と共に、昔ながらの栽培方法で育てたレンズ豆やスペルト小麦などを丁寧に製品化しています。自然の恵みを大切にし、素材本来の味わいを活かした製品づくりが魅力。震災後も地域に根ざし、復興と食文化の継承を続ける真摯な生産者です。