シチリア南東部、ヴィットリア郊外の丘にあるアリアンナ・オッキピンティの畑。
標高250メートルの〈ボンボリエリ・コントラーダ〉（5.2ヘクタール）では、土地に古くから根付く古代小麦トゥミニア種が育っています。

12月に播種し、施肥も灌漑も一切せず、自然の力だけで生育。翌年6月、3,190kgの小麦が黄金色に実りました。収穫した穂はキャンバス地の袋に詰め、シチリアのブシェーミにある老舗製粉所〈モリーノ・カリスティア〉で丁寧に挽かれ、豊かな香りのセモリナ粉へと生まれ変わります。

そのセモリナは、伝統的なパスタ工房〈スフォリア・デル・モンテ〉の手に託されます。
ミネラルウォーターで練り上げ、ブロンズダイスで成形し、長時間の低温乾燥。
現代では稀な、全工程手作業のクラフトパスタです。

「プンティーノ」とは

イタリア語で「小さな点」を意味する “punto” から名づけられた、粒状のパスタ。
スープ（ブロード）やミネストラに浮かべたり、温野菜やサラダにパラリと添えても◎。
ゆでてからスープに加えても、スープと一緒に煮ても、やさしいとろみが出て美味しく仕上がります。

スプーンで食べやすい小さな粒は、お子様にも人気。
シチリアの風土と人の手が生み出す素朴な味わいを、日々の食卓でお楽しみください。

「素材よりもそれを扱う人の行為がものを言う、その行為とは自然をそのまま受け入れることであり、その土壌と多様性をリスペクトすること。私が作りたいワインはただオーガニックというだけではなく、私が生まれ育った大地で生まれた、私そのものを表現するワイン」。生まれ育ったシチリア南部ヴィット―リアに土地を購入し、古き良き農家への回帰を目指すアリアンナ。現代イタリア・ナチュラルワイン界のアイコンは、ワインのほかにもオリーブオイル、小麦、柑橘類、野菜などを多角的に生産する総合農園を目指す「シチリアフードプロジェクト」を推し進めている。