オリーブの実から搾ったオイルなのに、
鼻に抜けるのは青リンゴとトマトの香り
シチリア島南東部でしか育たない在来品種「トンダ・イブレア」。青リンゴを思わせる香りに、グリーントマトやアーティチョークのニュアンスが重なる。ほかの品種では出せない香りです。その代表格が、フラントイ・クトレラの「PRIMO D.O.P.」。
ベリッシモが創業した2001年から扱い続けている、いちばん多くの方に選ばれてきた一本です。オリーブオイルを「かけて味わう」のが初めての方にも、まずおすすめできる定番です。
青リンゴとグリーントマトの香り、喉に残る辛味
味わいは新鮮でフルーティー。青リンゴを思わせる香りに、グリーントマトとアロマティックハーブのニュアンスが重なり、後味にスパイシーな辛味が美しく調和します。
飲み込んだあとに喉の奥がぴりっとするのは、この品種のオイルの特徴です。初めての方は驚かれることがありますが、ポリフェノールが豊富な証拠で、劣化ではありません。
トンダ・イブレアは、実が大きいわりに油分が控えめで、しかも香りを優先して早い時期に収穫するため、収量は多くありません。それでも大切に守られてきたのは、この香りがほかの品種では出せないからです。
品種についてさらに詳しくは、こちらの記事でご紹介しています。
【解説】トンダ・イブレアとは?トマトの香りがするシチリアのオリーブオイル
1906年から続く、家族経営の搾油所
作り手のフラントイ・クトレラは、シチリア島ラグーサ県キアラモンテ・グルフィの丘にある、親子代々1906年から続く家族経営の生産者です。石灰岩と火山性の土壌が広がる乾いた丘陵地帯に、75ヘクタールのオリーブ畑を所有しています。
20年ほど前、彼らは巨額を投資して最新鋭の搾油機を導入しました。そこから生まれたのが、この「PRIMO D.O.P.」です。イタリア中でも受賞するオイルがごく限られる品評会「エルコーレ・オリヴァリオ」のフルーティ部門で最優秀賞に輝き、クトレラの名を決定づけた一本でした。
2001年以降に獲得した賞はおよそ170。世界中のオイルを評価する『Flos Olei 2010』では世界第1位、イタリアのミシュランガイドと呼ばれるガンベロ・ロッソ『Oli d'Italia』では10年連続で最高賞を受けています。
手摘みから6時間以内に搾る
自社農園で育てたトンダ・イブレア種を、すべて手作業で収穫。そのまま自社工場へ運び、6時間以内に最新のコールドプレスマシンで搾ります。
高品質なオリーブオイルの絶対条件は、一定した低い温度を保って搾ること。さらに生産過程では熱を加えず、空気に触れさせずにボトリングするため、オリーブ果汁が酸化せず、搾りたての風味がそのまま瓶に収まります。酸度0.17%以下という数字が、その鮮度を表しています。
瓶は、よく見かける円筒形をあえて使わず、黒く四角いオリジナルのガラスボトルに刻印を入れたもの。光を通しにくく、オイルの保存にも適しています。
おすすめの使い方
まずはパンで確かめる
小皿に注いでパンを浸すだけ。塩をひとつまみ加えると、香りと辛味の輪郭がはっきりします。この一口が、いちばん違いの分かる味わい方です。
トマト料理との相性は格別
青いトマトと共通する香りの成分を持つため、トマト料理とは驚くほどよく合います。カプレーゼ、冷製パスタ、ガスパチョの仕上げにどうぞ。
生の魚介や、焼いた肉・野菜に
刺身用のホタテや白身魚のカルパッチョ、グリルした肉・魚・野菜、サラダ、スープ、ブルスケッタに。塩とこのオイルだけで、一皿が決まります。
加熱せず、仕上げにかける
トンダ・イブレアの香りは熱で失われます。炒めものや揚げものには別のオイルを使い、こちらは料理が皿に乗ってから、食べる直前にまわしかけてください。
このオイルで作るレシピ
保存方法
オリーブオイルが悪くなる原因は、光・熱・酸素・時間の4つです。直射日光の当たらない、涼しく暗い場所で保管してください。戸棚の中がいちばん適しています。
いちばん避けたいのはコンロのそばです。調理中は30〜40℃を超えることもあり、熱・湯気・光が同時に当たります。窓辺や、コンロの上の吊り戸棚も同じ理由で向きません。
冷蔵庫に入れる必要はありません。低温になると白く濁って固まりますが、これはオイルに含まれる天然のろう分が結晶化したもので、品質に問題はありません。常温に戻せば数分で元に戻ります。
開封後は、2〜3か月を目安に使い切るのがおすすめです。瓶の中の空気が増えるほど酸化が進むため、残りが少なくなったら早めにお使いください。500mlは、ご家庭でちょうど使い切りやすい容量です。
| 直射日光を避け、涼しく暗い場所(常温) |
| コンロのそば、窓辺、コンロ上の吊り戸棚 |
| 2〜3か月 |
| 入れなくて結構です(白く固まります) |
よくあるご質問
白く濁って固まってしまいました。使えますか?
問題なくお使いいただけます。10℃を下回ると、オイルに含まれる天然のろう分が結晶化して白く濁ります。常温に戻せば数分で透明な液体に戻り、味も変わりません。
喉がぴりぴりするのですが、悪くなっていませんか?
この品種のオイルの特徴で、ポリフェノールが豊富な証拠です。劣化や欠陥ではありませんのでご安心ください。むしろ搾りたてのオイルほど、この刺激がはっきり感じられます。
加熱調理に使えますか?
お使いいただけますが、香りは熱で飛んでしまいます。炒めものや揚げものには別のオイルを使い、こちらは仕上げにかけてお使いいただくのがおすすめです。
開封後はどのくらいで使い切ればよいですか?
2〜3か月を目安にお使いください。オリーブオイルはワインと違い、時間とともに良くなるものではありません。もったいないと思わず、日常の食卓でどんどんお使いいただくのがいちばんです。
賞味期限を過ぎたものはどうなりますか?
賞味期限はおいしく召し上がれる目安です。期限を過ぎてすぐ悪くなるわけではありませんが、香りが薄れ、古い油のようなにおいが出てきたら、風味は失われています。
オイル差しに移し替えてもいいですか?
小ぶりの容器に少量ずつ移し、1週間ほどで使い切る形なら問題ありません。詰め替えるたびに洗い、食卓や涼しい場所に置いてください。大きな容器に入れたまま何か月も置くのは避けてください。
贈りものにできますか?
ラッピングを承っています。詳しくはギフトサービス・ラッピングサービスをご覧ください。
作り手について
クトレラ家の歩みや、シチリアでの暮らしについては、生産者紹介のページで詳しくご紹介しています。
Frantoi Cutrera(フラントイ クトレラ)メーカー紹介