標高700m、シチリアの山の上。
すべて手摘み、ノンフィルターの一本
シチリア東部、イブレイ山地の小さな山村ブッケリ。標高およそ700mの火山性の土壌に、樹齢を重ねたオリーブの木が立っています。テッラリーヴァ(Terraliva)は、この地でカヴァッラ家が営むオリーブ農園です。「チェルビーノ」は、シチリアの在来品種トンダ・イブレアだけを使った有機エキストラバージンオリーブオイル。青りんごを思わせるさわやかな香りと、強いフルッタート(果実味)が特徴です。ろ過をしないノンフィルター仕上げのため、実そのものの風味がそのまま瓶に入っています。
イタリアの主要ガイドで、最高評価
ガンベロ・ロッソ『オリ・ディタリア』2025・2024
イタリアで最も権威のある食のガイドのオリーブオイル版で、最高評価「トレ・フォリエ(3枚の葉)」を獲得。あわせて特別賞「ラ・ステッラ(星)」も2年連続で受けています。
ビベンダ 2025
イタリアソムリエ協会が発行するガイドで、最高位「チンクエ・ゴッチェ(5滴)」。
スローフード『Guida agli Extravergini』2025
テッラリーヴァが最高位「キオッチョラ」に選定。さらにこのチェルビーノが「グランデ・オリオ・スロー」に認定されました。シチリアから選ばれたのはわずか十数点です。
そのほか
JOOP(ジャパン・オリーブオイル・プライズ)2024、BIOL 2024、AIPO ダルジェント「ゴッチャ・ドーロ」2024、フロス・オレイ ガイド 2025 掲載など。
味わいと特徴
栓を開けると、青りんごやトマトを思わせるさわやかな香りが立ちのぼります。緑がかった黄金色で、口に含むと青々とした果実味が広がり、飲み込んだあとにぴりっとした辛味と、しっかりとした余韻が残ります。この苦味と辛味はポリフェノールによるもので、新鮮で良質なオイルの証です。
酸度が低く抑えられており、強さと調和が同居しています。料理の味を覆い隠さず、下から持ち上げるように働くタイプです。
遮光性の高い、つや消し加工の濃色ガラス瓶を採用。ラベルは紙やプラスチックを貼らず、瓶に直接シルクスクリーン印刷しています。注ぎ口には液だれを防ぐキャップが付き、一度開けると詰め替えのできない構造で、中身の真正性を守っています。ボトルには1本ずつ通し番号が刻まれています。
標高700mの寒暖差が、香りを濃くする
産地はシチリア東部・シラクーサ県のブッケリ。イブレイ山地の中心にある小さな山村で、火山性の土壌が広がっています。標高がおよそ700mあるため、夏でも昼と夜の気温差が大きく、オリーブの木にとっては軽い負荷がかかり続ける環境です。この「よいストレス」が、実の中に香りの成分を濃く蓄えさせます。
畑に立つのは、何代にもわたって受け継がれてきた樹齢の高いオリーブの木々。使われるのは、この土地の古い在来品種トンダ・イブレアです。イブレイ山地を代表する品種で、トマトや青い果実を思わせる独特の香りを持つことで知られています。
すべて手摘み。実に傷をつけない
収穫は機械を使わず、すべて人の手で行われます。木を強く揺すって一度に実を落とす方法は効率がよい反面、実に打撲のような傷が残り、そこから酸化が始まってしまう。テッラリーヴァが手摘みにこだわるのは、この傷を避けるためです。一本ずつハシゴを掛けて木にのぼり、下に広げたネットへ実を受けていきます。
摘み取った実は通気性のよいコンテナに入れ、自社の搾油所へ運ばれます。オリーブは木から離れた瞬間から劣化が始まるため、実から油になるまでの時間の短さが、そのまま香りと鮮度になります。搾油はプロトレアットーレ(Protoreattore)と呼ばれる装置を用いた低温抽出。オイルの最も価値ある成分であるポリフェノールを、より多く引き出す方法です。
仕上げにろ過を行わないノンフィルタータイプのため、うっすらと濁りが見えたり、瓶の底にわずかな澱(おり)が沈むことがあります。これは取り除かれていない果肉の微細な粒子で、品質に問題はありません。むしろ風味の濃さの表れです。
おすすめの使い方
まずはパンで、そのまま
小皿に注いで、パンやフォカッチャを浸すだけ。塩をひとつまみ加えると、青い香りと辛味の輪郭がはっきりします。このオイルの個性がいちばんよく分かる食べ方です。
サラダ、野菜料理に
ゆでた野菜や焼き野菜にそのままかけて。強い果実味が、素材の甘みを引き立てます。
魚料理、スープに
カルパッチョや焼いた魚の仕上げに。ミネストローネやポタージュに数滴たらすと、香りが一段上がります。
リコッタなどの白いチーズ、和の素材にも
レモンの皮を削り、オイルをまわしかければ立派な一皿に。冷奴や刺身にも合い、醤油や塩と合わせても違和感がありません。加熱するより、料理の仕上げにかける使い方をおすすめします。
取得している認証
BIOLOGICO(EU有機認証)
化学合成農薬・化学肥料を使わない有機栽培。生態系と生物多様性を守る農法です。
I.G.P. SICILIA(保護地理的表示)
シチリア産のオリーブのみを原料とし、定められた基準を満たして生産されたことを示すEUの認証です。
PRESIDIO SLOW FOOD(スローフード・プレシディオ)
消えつつある在来品種や伝統的な生産方法を守るため、スローフード協会が支援・認定する制度です。チェルビーノはこの認定を受けています。
KOSHER/HALAL ITALIA
ユダヤ教・イスラム教それぞれの戒律に適合していることの認証。製造工程の透明性を示すものでもあります。
土地を愛する、という名前
テッラリーヴァ(Terraliva)は、シラクーサ県ブッケリでカヴァッラ家が営むオリーブ農園です。イブレイ山地の古いオリーブ畑を受け継ぎ、手摘みと低温抽出という手間のかかる方法を守りながら、高品質なエキストラバージンオリーブオイルをつくり続けています。
環境への配慮は包装にも表れています。ボトルは紙やプラスチックのラベルを貼らず全面をシルクスクリーン印刷にすることで、分別廃棄をしやすくしています。化学合成資材に頼らない有機栽培も、生態系と、口にする人の健康の両方を考えた選択です。「テッラリーヴァ」という名前そのものが、土地への姿勢を表しています。
シチリアの山の上で、手で摘まれ、ろ過をせずに瓶詰めされた一本。まずはパンに浸して、そのままの香りを確かめてみてください。
よくあるご質問
瓶の底に沈殿物があります。飲めますか?
問題ありません。こちらはろ過をしていないノンフィルタータイプのため、オリーブの果肉の微細な粒子が沈むことがあります。気になる場合は瓶を静かに立てて保管し、上澄みからお使いください。
加熱調理に使えますか?
お使いいただけますが、このオイルの持ち味である香りは熱で失われます。炒めものや揚げものには手頃なオリーブオイルを使い、こちらは仕上げにかける生食用としてお使いいただくのがおすすめです。
辛味が強いのですが、品質に問題はありませんか?
問題ありません。喉の奥がぴりっとする辛味と、ほのかな苦味は、ポリフェノールによるものです。新鮮で良質なエキストラバージンオリーブオイルの特徴で、むしろ鮮度の目安になります。
冷蔵庫に入れたら白く濁って固まりました。大丈夫ですか?
品質に問題はありません。オリーブオイルは低温になると成分が結晶化し、白く濁ったり固まったりします。常温に戻せば元通りになります。保管は冷蔵庫ではなく、直射日光の当たらない常温の暗い場所をおすすめします。
開封後はどのくらいで使い切ればよいですか?
開封すると空気に触れて酸化が進みます。栓をしっかり閉め、直射日光と高温を避けて保管のうえ、なるべく早めにお使いください。
収穫年によって味は変わりますか?
変わります。オリーブオイルは農産物ですので、その年の天候によって色・香り・辛味の強さに差が出ます。同じ銘柄でも毎年少しずつ表情が異なるのは、単一農園でつくられるオイルならではの面白さです。
ボトルから別の容器に移し替えられますか?
キャップが詰め替え防止の構造になっているため、移し替えはできません。中身が別のオイルとすり替えられないようにするための仕組みで、産地と品質を保証する役割を持っています。