ブドウ果汁だけで煮詰めた、果実味あふれる“ジャム以上”の逸品
アブルッツォ州から届いたのは、元・凄腕流しのソムリエ、アンドレア・ウゴロッティが手がける「Colle Florido(コッレ フローリド)」の特製ジャム。
使用するのは、イタリアの黒ブドウ品種「モンテプルチャーノ・ダブルッツォ」のモスト(果汁)だけ。
砂糖・水・ゲル化剤などは一切加えず、じっくりと煮詰めて仕上げたシンプルで力強い味わい。果実の旨みと自然な甘みを凝縮しています。
伝統レシピ「スクルッキヤータ」
商品名の「スクルッキヤータ」は、アブルッツォ地方の伝統的なブドウジャムの呼び名。アンドレアの祖母・ローザおばあちゃんのレシピに忠実に、手仕事で丁寧に作られています。
トロッとした粘度の少ない“ソースのような仕上がり”は、ヨーグルトやパン、タルトのフィリングにぴったり。特にヤギ乳のチーズとは抜群の相性です。
地元ではクッキーの中にも
現地アブルッツォでは「チェッリ・リピエーニ(Ciacchi ripieni)」という伝統菓子のフィリングとしても使用されており、その用途は多彩。甘さ控えめで自然派志向の方にもおすすめです。
生産者アンドレア・ウゴロッティの魅力
かつてはイタリア、フランスの名店でソムリエとして活躍していたアンドレア。今では家族とともに自然な造りを大切にするワインや加工品の生産者として知られています。ユーモラスで人懐っこい人柄も魅力のひとつ。ワイン仲間や名シェフたちとの面白エピソードも多数。彼の人柄がそのまま詰まったような、素朴で誠実なジャムです。
la filosofia di Colle Florido
アブルッツォ州ペスカーラからほど近い、人口約8600人の小さな村ピアネッラ。海抜250メートルの丘の上で、アンドレア・ウゴロッティと妻ダニエラが営むのが「Colle Florido(コッレ フローリド)」です。
アンドレアはかつて、数々の星付きレストランで腕をふるった元ソムリエ。ナチュラルワインに深い造詣を持ち、イタリアの造り手たちからも一目置かれる存在でした。彼が提供する条件は、「ナチュラルワインだけをオンリストすること」。そんな信念の持ち主です。
パリで出会ったダニエラと家族を築き、農業と向き合う暮らしを選んだ二人は、2016年から本格的にワインと加工品の生産をスタート。現在は3ヘクタールの畑でモンテプルチャーノ(樹齢約25年)やトレッビアーノ(約40年)を栽培し、土地に寄り添う丁寧な造りを実践しています。
アンドレアの祖母ローザおばあちゃんのレシピを再現したブドウジャム「スクルッキヤータ」も、そんな二人の哲学が詰まった逸品。素材はブドウ果汁のみ。自然のままの甘みと力強さが、静かに心を打つ手しごとの味わいです。