年に一度だけの特別なオイル ― Olio Nuovo（オリオ・ヌオヴォ）

イタリアでは、毎年秋の収穫期に搾ったばかりのオリーブオイルを 「ノヴェッロ（Novello）」 と呼びます。
そのフレッシュさは格別で、まるでオリーブの実をそのままジュースにしたよう。鮮やかなグリーンの香り、心地よい辛み、豊富なポリフェノールを感じられる、今だけの味わいです。

「ワインは古いものを、オイルは新しいものを（Vino vecchio, olio nuovo）」――古くから伝わるこの言葉が示すように、搾りたてのオリーブオイルは一年で最も贅沢なごちそう。
まさに風味の頂点を迎えるこの時期だけの限定品をお届けします。

メディチ家ゆかりの地で育まれる、カペッツァーナ

トスカーナ地方・カルミニャーノ。
陽光が降り注ぐ丘陵地に広がるカペッツァーナ（Capezzana）農園は、西暦804年の古文書にすでに記録が残るほど、長い歴史を誇ります。ルネサンス期には、メディチ家が上質なオリーブオイルの産地として認定した由緒ある土地。

この地で代々オリーブ栽培を続けてきたのが、ボナコッシ伯爵家です。かつてメディチ家の館であった邸宅に今も住み、家族が一丸となってオリーブオイルづくりに情熱を注いでいます。農学博士フィリッポ・ボナコッシの監修のもと、伝統と最新技術を融合させながら、常に最高の品質を追求しています。

カペッツァーナが守り続ける哲学

カペッツァーナの特筆すべき点は、「自社畑のオリーブしか使わない」 というこだわり。 広大な畑で大切に育てられたオリーブは、手摘みで収穫され、すぐに敷地内の搾油所へ。最短時間で圧搾することにより、酸度は驚くほど低く（0.1～0.2）、フレッシュで香り高いオイルが生まれます。

さらに2025年の搾りたてオイルは、最新のフィルター技術によって仕上げられています。ろ過を行うことで、搾りたて特有の鮮やかな色や香りはそのままに、不純物を取り除き、より長く美味しさを楽しめる品質を実現しました。

テイスティングノート

・香り：ズッキーニ、アスパラガス、ロメインレタス、新鮮なアーモンド
・味わい：アーティチョーク、キャベツ、バジル、ういきょう
・余韻：辛みと心地よい苦味が絶妙に調和しエレガント
・酸度：0.1～0.2

料理との相性

搾りたてならではの鮮烈な風味は、シンプルな料理でこそ際立ちます。
・豆料理や茹で野菜にひとまわし
・トスカーナらしいミネストローネに
・香ばしいブルスケッタにたっぷりと
・ロースト肉にフレッシュな青みを添えて

健康と美を支える自然の恵み

オリーブオイルは「オリーブ果実のジュース」。古代から「健康」「美」「長寿」の象徴とされ、良質な脂肪酸と抗酸化作用をもつポリフェノールを豊富に含みます。血管を守り、身体を内側から若々しく保つ、日常に取り入れたい自然のサプリメントです。