トスカーナ・モンタルチーノの小さなワイナリー、イル パラディーゾ ディ マンフレーディが手がけるオリーヴオイル。ワイン造りと同じ畑に寄り添うように育つ、貴重な樹齢を重ねたオリーヴ樹を使い、フラントイオ、モライオーロ、レッチーノ、オリヴァストロ モンタルチネーゼという伝統的品種をブレンド。

なぜ「穏やか」なのか？それには、生産者の哲学が表れています。ワインで培ったミニマル・インターベンション（化学肥料・除草剤を使わず、畑のバランスを尊重する栽培）、そして手摘みや即搾りによる鮮度管理。さらに、彼らはボトルもワインと同じデザインで展開し、「オリーブ油もその土地・その手仕事・その家族の物語」であることを伝えます。

結果として、このオイルは「青々しさ」「辛味」「渋み」に代表される典型的なトスカーナ油の個性を控えめに、むしろ穏やかな果実味、和らいだ苦み／辛味、そして余韻にすっと残るハーブのニュアンスを見せます。つまり、日常のサラダやパンにはもちろん、和食や素材そのものの味を活かした料理にもすっと馴染む一本です。

年間生産量は極めて限られており、この畑・この家族だからこそ生まれる希少なオイル。瓶を開けるたび、「モンタルチーノの葡萄畑を思わせる軽やかな土の気配と、静かに磨かれた手仕事の安心感」が広がります。ぜひ、ワインのようにゆっくりと味わっていただきたい逸品です。

おすすめの楽しみ方

・フレッシュなサラダやカプレーゼの仕上げとして ・グリル野菜、蒸し魚、豆料理など繊細な料理の味わいに寄り添う味 ・自家製パンやバゲットに浸して…その香りと風味が引き立ちます

モンタルチーノ北部「パラディーゾ」の地で営まれる家族経営のワイナリー〈Il Paradiso di Manfredi〉は、創業者マンフレーディの志を継いだ現当主フローリオとその娘たちによって運営されています。化学薬品を用いず、自然のリズムに寄り添った栽培と醸造を徹底し、「特別なことはしない」からこそ生まれる、静かなエネルギーと深みある味わいが魅力。ワインもオリーブオイルも、この土地ならではの個性が息づいています。