豆と穀物の力で、夏を整える。地中海式“整腸食”のすすめ

腸から整える、夏のイタリアン｜豆と穀物で“食べる養生”

こんにちは。イタリア食材専門店「ベリッシモ」です。

照りつける陽射し、蒸し暑い空気、眠りの浅い夜——
日本の夏は、いつのまにか私たちの体と心に静かな負担をかけています。

そんな時期こそ、まず整えたいのは「腸」。
腸が乱れると、消化だけでなく、免疫・気分・肌トラブルにも波紋が広がります。

今回のテーマは、イタリアの伝統的な食文化の中に息づく“整える食”の知恵。
豆と穀物を使った地中海式の食事スタイルをご紹介します。

地中海の家庭料理に学ぶ、“整える知恵”

イタリアの農村を訪れると、昼下がりのキッチンには静かに煮込まれる豆、オリーブオイルとローリエの香り、そして小麦や大麦を使った素朴なスープ。
派手さはないけれど、どこか安心する味。
それは、長い歴史の中で「体にやさしい」ことを基準に育まれてきた家庭料理です。
実は、これらの料理には腸内環境を整える栄養素がたっぷり詰まっています。

• 豆類は、食物繊維・植物性たんぱく・ミネラルの宝庫
• 古代穀物や大麦は、低GIで腹持ちがよく、血糖値の急上昇を防ぐ
• ポレンタのようなトウモロコシ粉も、腸にやさしいグルテンフリー食材

ベリッシモでは、この夏、本場イタリア産の“整える主役たち”を豊富にご用意しました。

この夏の“腸活”におすすめのイタリア食材

ファジョーリ・カンネリーニ（白インゲン豆）
煮込みやスープに。甘みとやわらかさが魅力

レンズ豆
すぐ火が通り、冷製スープやサラダに最適

ファーヴェ（そら豆）
軽い口当たり。ピューレやパスタに◎

ボルロッティ（うずら豆）
コクがあり、トマトと相性抜群

チェーチ（ひよこ豆）
地中海料理に欠かせない万能豆

ファッロ（スペルト小麦）
リゾット・サラダ・スープに活躍する古代穀物

オルツォ・ペルラート（大麦）
押し麦タイプで消化にやさしく、食感も◎

ポレンタ（トウモロコシ粉）
温冷どちらでも使えるグルテンフリー主食

レシピに迷ったら、まずはこの2品から

エンマー小麦と雑穀のサラダ
栄養価の高いエンマー小麦と雑穀を合わせて茹でた雑穀のサラダです。プチプチの食感が楽しく、暑い夏も酸味を効かせてさっぱりと食べられます。

ひよこ豆と豚バラ肉の煮込み
乾燥のひよこ豆は事前にお湯に1時間くらいつけておくことで煮込む時間を短縮。缶詰のひよこ豆を使ってももちろんOKです。ハーブ入りの塩を使うことで、簡単なのに深みのある複雑な味に仕上がります。お肉は厚めのものまたはブロックのものを使うこと存在感が増し、ボリュームのある一品になります。

どちらも簡単な材料と調理法で、“整う一皿”が手軽に完成します。

“お腹にやさしい暮らし”は、夏の元気の土台になる

胃腸がすこやかだと、食欲も出て、眠りも深くなる。
それは、身体だけでなく、気持ちにもゆとりをもたらしてくれます。

整えることは、地味だけど、とても確かな自分へのケア。
ベリッシモの食材が、あなたの夏の暮らしをそっと支える存在になれたらうれしいです。

編集後記

豆や雑穀は「地味」な存在かもしれません。
でもそれは、毎日を支える“静かな英雄”のような存在です。
忙しい日々の中でも、ほんの少し意識を向けて、「今日の一皿は整える一皿にしてみようかな」そんなふうに選べると、暮らしはもっとやさしくなります。