レンズ豆の起源は古く、かつてよりシビッリーニ山脈国立公園の中央に位置する、カステルッチョのカルソ平野で栽培されていました。特に羊飼いや農夫には欠かせない食材として、スポレート渓谷の冬の羊の移牧地にも種が植えられていました。このレンズ豆はスポレート渓谷のアルジェンテッラ・ディ・モンテファルコで栽培されていますが、化学肥料、除草剤は一切使用していないため、収穫量は限られています。またマメゾウムシの被害を受けないため、保存料も必要ありません。タンパク質、ビタミン、食物繊維、ミネラル、また鉄、カリウム、リンが豊富。最大の特徴は薄く柔らかい皮で、消化もとても良いです。
(調理時間の目安)軽く水で流した後、弱火で40分(浸水不要)
La filosofia di Giampiero Bea
5世紀以上の歴史を持つ、ウンブリア州モンテファルコの農園。会社としては先代のパオロが創業し、現在は息子のジャンピエーロが「自然農法」の一言では語りつくせないような、極限まで人の手を入れない農法に転換します。彼の信念は「科学や技術は人の助けになるが、それは自然の営みに代わるものではない」。化学肥料などを使用し侵害されたかつての農地を放棄したり、「ワインは自然が作り出す」と、主力商品であるワイン造りでも醸造家の手を入れない徹底ぶり。その姿勢はワインだけでなく、ひよこ豆やレンズ豆、ロヴェイア豆などの生産にも貫き通し、その地の伝統を継承した土着品種を自然農法で栽培しています。
※手軽に本格的なイタリアンを楽しめるレシピをご紹介しています。写真をタップしてご覧ください。
レンズ豆のサラダ
豚バラ肉とレンズ豆の煮込み クルヴェ入り