ドラジェは経験と技術を要する砂糖菓子。イタリアではコンフェッティとも呼ばれ、金平糖の語源です。古い丸い銅の容器へ、金平糖は芯にザラメを使うところコンフェッティではシード(種)などが使われます。
シードを入れ、加熱しながらゆっくりと回転させ、そこへ6時間毎に少しずつ砂糖水を加えることで、シードの回りに砂糖衣が少しずつ層になっていく。これを1週間、42回繰り返しすことで素晴らしい素材の味と香りが封じ込められます。
古代ローマ時代にはすでに存在し、子供の誕生や結婚の祝祭菓子として用いられていました。ロマネンゴの結婚式の引き出物のドラジェは、イタリアの若い女性にとっても憧れ的存在です。
La storia di Pietro Romanengo Fu Stefano
1780年創業 砂糖菓子・チョコレート菓子専門店
「ピエトロ・ロマネンゴ」
北イタリア、ジェノヴァに本店を構える「ピエトロ・ロマネンゴ」は伝統と格式を重んじ、現在でも創業当時と変わらない規模で、レシピと技法もそのままに最高品質を守り続けています。
「ピエトロ・ロマネンゴ」の上質で洗練された砂糖菓子は侯爵夫人や作曲家のジュゼッペ・ヴェルディなど著名人に愛され、1868年のウンベルトⅠ世とサヴォイア家マルゲリータ妃との婚礼の記録にも注文書が残されているほどです。
時を経て世界中から賞賛を得るようになった「ピエトロ・ロマネンゴ」。その製品は、砂糖を使って旬の果物、花、ハーブを加工し生み出されます。最高の天然材料のみを原料とし、代々変わらぬ手作り製法を忠実に再現。砂糖菓子と一言で括るには別格の存在です。一度口にすると、素材の凝縮された美味しさと甘さが織りなす奇跡に魅了されてしまいます!
大切な人から届いた小包を思わせるような「ピエトロ・ロマネンゴ」の上質なラッピング。白い紙紐で結ばれた”紺色の包装紙“は、創業当時、砂糖がこの色の紙で包まれて届いていたことから包装紙として使用するようになったのだそうです。240年の歴史と伝統を大切に受け継いだ老舗ならではのエピソードです。