ロヴェイア豆は「野のグリーンピース」とも呼ばれる、中東起源の古代種の豆で、現在はマルケ州とウンブリア州の一部の農家でしか栽培されていません。このロヴェイア豆は除草剤や化学肥料を一切使わず、乾期でも灌漑を行わず栽培されています。7月に手で刈り取られた後は草原で乾燥され、鞘から出された後はふるいにかけて仕上げられます。タンパク質の他、炭水化物、カリウム、リンが豊富で低脂肪。他の豆とともにミネストローネなどにお使いください。
(調理時間の目安)豆100gに対し600mlの水に8から9時間浸水させて戻した後、弱火で90分煮るか、圧力鍋で40分
ロヴェイア豆を使った「ファレッキアータ」
<材料>
- ロヴェイア粉 200g
- 水 900cc
- 塩 適宜
- オリーブオイル 大さじ8
- アンチョビフィレ 4から5枚
<作り方>
塩を入れたお湯にロヴェイア粉を少しずつ加え、弱火でなべ底が焦げ付かないように木べらでかき混ぜながら20~25分調理。その間にオリーブオイルでにんにくを炒め、アンチョビを加えたものをポレンタにかけて食べる。
La filosofia di Paolo Bea
5世紀以上の歴史を持つ、ウンブリア州モンテファルコの農園。会社としては先代のパオロが創業し、現在は息子のジャンピエーロが「自然農法」の一言では語りつくせないような、極限まで人の手を入れない農法に転換します。彼の信念は「科学や技術は人の助けになるが、それは自然の営みに代わるものではない」。化学肥料などを使用し侵害されたかつての農地を放棄したり、「ワインは自然が作り出す」と、主力商品であるワイン造りでも醸造家の手を入れない徹底ぶり。その姿勢はワインだけでなく、ひよこ豆やレンズ豆、ロヴェイア豆などの生産にも貫き通し、その地の伝統を継承した土着品種を自然農法で栽培しています。