イタリア 2006年買い付け旅行記14 イタリア食材専門通販ショップ ベリッシモ
Business Diary

イタリア買付け旅行記(2006年初夏 6月4日〜6月22日 16泊18日の旅)

6月17日(土) 土居さんとPRIMOオイル
 ノートには二泊したし、普通なら今日あたり、
 カターニア空港から本土に出発する頃です。
 なのに、今日もゆったりとレモンのグラニータとブリオッシュに
 舌鼓を打ち、テラス席で強烈なシチリアの太陽を浴びるワタシ・・・。


 まっ。たまにはイイよね!!リラックス、リラックス。


 約束の時間までまだたっぷりあるので、
 朝食の後で、久しぶりにあのほっぺたが落ちそうになる
 カンノーリまでいただいてしまいました。

 3年前の伊勢丹イタリアフェアでは実際にコラードさんが作った
 あのカンノーリ。しかし、本場の味はゼンゼン違います。

 日本のイタリアフェアなどで用意できる素材と助手は
 とても限られていて、特にリコッタチーズが決め手となる
 カンノーリの場合、味を大きく左右してしまうからです。

 あの時、満足なリコッタチーズが用意されておらず、
 ずいぶん神経質そうな表情を浮かべていたコラードさん。
 いつもの味を出す事が難しくて苦労していたんだろうな・・・。

 彼が選び抜いたフレッシュなリコッタチーズは、
 砂糖を加えられると素早くホイップされ、さらにこれまた
 秘伝の揚げ皮に詰められます。
 クリームはずっしりと重みがあり、食べ応えがあります。

 パレルモあたりの有名店で食べる「超甘い」カンノーリと違って、
 絞りたてのミルクの味がとっても濃厚。ウマーーーーイ!!
 聞けば、最近ジェラートでも「リコッタチーズ」というメニューが
 人気とか。これもまた、試してみなければなるまい・・・


 実は今日は久々に「青リンゴの味のオリーブオイル」を
 また訪ねようと思っているのです。
 今ではすっかり、ベリッシモの看板オリーブオイルとなった
 モンテ・イブレイ山地のメーカーCutrera社です。

 このオリーブオイルを紹介してくれたのは、プロの料理人で
 「Il Chiasso(イル・キアッソ)」というサイトを主宰していた
 土居さんという方。
 
 土居さんとは、相互リンクを通じて知り合いました。
 彼はイタリアの著名レストランで副調理長を任されるほどの
 優秀な料理人であるばかりでなく、ワインやオリーブオイルの
 情報通として、専門誌にたびたび寄稿する文才をも
 持ち合わせていた人物でした。

 その彼が、起業して間もない私に、あるオリーブオイルを一本、
 サンプルとして事務所に届けてくれたのです。
 「とっても気に入っているオリーブオイルだから」と一言添えて。
 それが「PRIMO D.O.P.」でした。

 早速、テイスティングした私は、度肝を抜かれました。
 とても分かりやすい、はっきりした味なのです!
 なんとなく、自分が好きなのはシチリアのオリーブオイルだな〜!
 と思い始めていた頃のことです。
 これまでまったく味わったことのない味でした。


 「こっ、こんなフルーティなオリーブオイルが世の中にあったのか!
 青いリンゴのようだ・・・」


 サラダに使ってよし!パスタの仕上げにかけてよし!パンにも!
 どんな料理に使っても、ほのかに残る素晴らしい香りが
 料理を一流の味に仕立ててくれるのです。

 以来、どうしてもこのオリーブオイルを輸入したい!
 ベリッシモで販売したい!という思いが日増しに強くなって、
 メーカーコンタクト→訪問へとつながったのです。

 今ではすっかりベリッシモの定番オイルとなっています。
 着実にファンも増え、ホテルでも使われるようになりました。
 お礼を兼ねて一度ぜひ、お会いしたい・・・ふとそう思い立ち、
 今回の旅行前、久々にサイトにアクセスしてみると・・・


                なんと


 土居さんはすでに、他界されていました。
 会ったこともない私に、こんな素晴らしいお土産だけを残して・・・


                合掌


 10時の約束に30分ほど遅れて、
 オリーブオイルのメーカー「Cutrera社」から
 迎えがやってきました。セバスチャンです。
 黒いサングラスをかけた長身の彼、スグわかりました。

 彼とはやはり4年ほど前に会っていました。
 それはワタシが初めてCutrera社の門をたたいたとき。
 シラクーザのホテルに滞在していたワタシをピックアップして
 会社まで連れて行ってくれたのです。

 当時乗っていた真っ赤なアルファ155は、
 シルバーの147に乗り換えられていました。
 根っからアルファ党なのね。このファミリーは。

 ワタシ
 「久しぶりだね〜。英語、上達したかい?」

 セバスチャン
 「覚えてるよ。もちろん!英語はまだまだだけどね。
 今年、大学を卒業してBarillaに就職するんだ。
 何年か仕事を経験したら、家業を手伝う予定だけどね。」

 
 ノートからモディカ〜ラグーサを経由して、
 高原の道をひた走る事1時間半。
 久々にキアラモンテグルフィの村に到着しました。
 冬は雪も降ることさえある、標高1000メートルの高地です。
 すっきりした味わいは、この標高と気候によるところが大です。

 工場は今、ちょうど仕事が少ない時期。
 オリーブオイルの生産は9月下旬頃からスタートし、
 11月まで続きます。
 今は各地で行われるオリーブオイル品評会や
 ヨーロッパ中の展示会などでの宣伝活動がメイン。

 今年も、オリーブオイルPRIMOは、
 名だたる品評会・コンテストで数々の金賞を受賞。
 中でも、イタリアで最も権威があるといわれる
 「Ercole Olivario」では5年前に続き再び金賞を受賞しました。
 それも予選を勝ち抜いた最終段階での表彰です。

 5年間に、二度も同じ賞を取るということは
 まさに快挙だとのことで、
 事務所にも誇らしくトロフィーが飾られていました。

 その「Erkole Olivario協会」が、
 この秋、受賞者だけを引き連れて日本と韓国で
 プロモーション活動を行う予定があるとか。
 もちろん、金賞受賞者のCutrera社もタダで日本に行けて、
 展示プロモーションを行うことができるのですが、
 時期が悪すぎます。10月頃といえば、収穫の最盛期。

 日本のマーケットは確かに魅力的だけれど、
 家族経営の彼らにとって、
 1分1秒も惜しい時期です。

 そこで、彼らは今回の日本でのプロモーション活動を、
 すべてベリッシモに任せる、という決断をくだしました。
 詳細は、まもなくわかることでしょう。


 訪問を終えて、セバスチャンと遅めの昼食。
 彼にちょっと質問してみました。

 私
 「プリモの販売状況はどう?」

 セバスチャン
 「シチリアでも高級食材店で販売されているけれど、
 最近は国外へ輸出されることのほうが多いね。」

 私「それはなぜ?」

 セバスチャン
 「我々イタリア人は、オリーブオイルは必ず地元のものを使う。
 例えば自分も、大学のある北イタリアでいただくオリーブオイル
 の味は単調で、何か物足りないんだ。」

 「やっぱり地元シチリアのオリーブオイルで育っているから、
 それが身体に馴染んでいるんだよね。」


 昼食を終えると、今度はバトンタッチして
 彼の父親がノートまで送り届けてくれました。
 誰も知らない山道を猛スピードで駆け抜け、1時間で到着。
 行きよりも、約30分の短縮です。
 F1ドライヴァー並だね。ブラーヴォ!!!


 さて本日の締めくくりは、なんといってもワールドカップ。
 9日からスタートしたワールドカップ予選も、
 今日でちょうど1週間が過ぎました。
 イタリアは、順調に飛ばしています。
 今日の対戦相手はアメリカ!

 今夜はワールドカップを観戦しながら夕食できるよ!
 とばかりにコラードさんに連れて行かれた店は、ピッツェリア。
 夜の9時で超満員。しかも、全員が庭にしつらえられた
 大型のプラズマ・ヴィジョンに釘付けになってます。

 相手が第二次世界大戦のときの敵だからでしょうか。
 「アメリカにだけは絶対に負けるな!」というか
 なんだか物騒な雰囲気が漂っています。

 結局ドロー(引き分け)に終わってしまい、
 期待していたワオ!とかウォーとか雄たけびも聞こえることなく、
 静かに試合は終了してしまいました。しかしそのあと、
 面白い光景が我々の目を楽しませてくれました。

 それは、突然始まったダンス大会。
 初老の男性が(客の一人だけど)先生役になって、
 7-8人が同じフリで踊っています。曲はローカルな50-60年代の
 イタリア歌謡曲らしきものでした(どれも初めて聞いた曲)。


 こんなところで「イタリア版盆踊り」を目にするとは、
 思いもよりませんでした・・・・。
 しかしよくよく考えてみたら、今日って土曜日じゃん。


 Saturday Night Fever!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!


 (ベリッシモ店長・清水)
↑レモンは一年中採れます。この時期のレモンは青いけど味はグー
↑カフェシチリアでは、新しいジャムの瓶を開発中でした。
↑コレがあのカンノーリ!小さくてもボリュームたっぷりです。
↑セバスチャン(右)アルファ147(中)セバスチャンの親父(左)
↑プリモが栽培されている畑です
↑業務用の3リッター缶。そろそろ、こんなサイズも輸入せねば・・・
↑従来よりももっと空気に触れずに搾油できる設備を増強中。
↑「PRIMO BIO」はスローフード協会「3オリーブ」認定オイルです。
↑もちろんヴェローナのSOL「金獅子賞」も毎年のように受賞しています
↑「モンティフェッル」受賞
↑エルコーレ・オリヴァリオのトロフィー。小さいほう(左)が予選。大きいほう(右)が最終選考結果で金賞のトロフィー。
↑お肉に。お野菜に。魚に。オールマイティなオリーブオイルです↓
↑ピッツェリアでの夕食。前菜はまたしても魚介類にしてくれました↓
↑巨大スクリーンでワールドカップ観戦中。結果はドローで消化不良です。。
↑サッカー中継が終わると、ダンス大会が待っていましたぁ!!

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