イタリア 2006年買い付け旅行記5 イタリア食材専門通販ショップ ベリッシモ
Business Diary

イタリア買付け旅行記(2006年初夏 6月4日〜6月22日 16泊18日の旅)

6月7日(水) 幻のジェノヴェーゼ・ペースト
 美しい山の中の街・アルバを出発し、
 次に向かったのは海辺の大都市ジェノヴァです。

 この町に住む日本人女性ASAMIさんとお会いしたのは
 昨年の買い付け旅行のときのこと。
 http://www.bellissimo.jp/bellissimo/diary/2005vol05.htm
 別れ際には、マンマの自家製ジェノヴェーゼ・ペースト(冷凍)を
 お土産にいただき、あまりにも美味しくて、卒倒(^^;)しました。

 それまで、ジェノヴァのことはほとんど知らなかったんだけど、
 それ以来、ジェノヴェーゼ・ペーストのことが
 気になって仕方ないのです。

 昨年の秋、ある百貨店で開催された「イタリア展」で、
 なんとその冷凍ジェノヴェーゼ・ペーストを
 瓶詰めにして販売していた業者さんがいました。
 試食をいただいたところ、かなりの美味!

 お値段も相当なものでした(確か小さな瓶で3000円ほど)。

 それはそうでしょう。手間暇かけて少量をイタリア展のためだけに
 用意したんですから。わかります。同業者として。
 聞けば、ある有名レストランが作ったとのことでした。


 しかーし!


 やはりここはひとつ、もうちょっと手ごろな価格で
 あの味を実現してみせたい!
 そう思ったワタクシは、今回ジェノヴァで絶対に
 満足できる瓶詰めのジェノヴェーゼ・ペーストを見つけ出すのだ!

 と、思ってここまでやってきたのでした。


 アルバから電車に乗ると、やがてスグに、スプマンテで有名な
 アスティという駅で乗り換えを余儀なくされます。
 ここで、ジェノヴァ方面の電車に乗り換え。

 さらに1時間ほどローカル線に揺られていると、
 車窓の景色が、山間部から平野へと変わっていきます。
 ジェノヴァの最初の玄関口は「プリンチペ駅」。
 たいていの乗客はここで降りてしまいます。
 いわば、ジェノヴァの玄関口でしょうね。

 しかし今回、ワタクシはASAMIさんのアドヴァイスに従って、
 次の駅「ブリニョーレ」で降りることにしました。
 古くから商店街や市場などがあって、庶民的な玄関口です。

 大きな荷物を抱えているので、まずはホテルへ!
 これまた、ASAMIさんに頼んで予約しておいてもらった
 二つ星のホテルです。看板は見えるけれど、
 玄関はシッカリと鍵がかかっていて、フロントがいったい
 どこにあるのかまったくワカリマセン!!

 それもそのはず、フロントは重いグリーンの扉をあけて
 小さなエレベーターに乗って上がった4階にあるのです。

 日本では、ホテルのフロントは必ず1階にあるものだし、
 まして入り口がよくわからないなんてこと、ありえませんよね!
 でもイタリアではこういう「1フロア型」のようなホテルが
 結構たくさんあるのです(安いホテルです)。

 2名以上乗ったらブザーが鳴りそうなエレベーターで
 (しかもドアは手動!)ホテルのあるフロアまで登ると、
 目の前に「HOTEL」と書かれた看板みっけ!

 1階の重いドアもカギがかかってるし、
 4階のドアももちろん施錠されてました。
 なんともものものしい警備体制は、泥棒天国イタリアならでは?

 フロントマンはしっかりとモニターしているので、
 「予約している者だが!」とかインタホンに向かって叫べば、
 ちゃんとドアを開けてくれますのでご安心を。

 ジェノヴァには二泊します。

 一日目は、市内をいろいろと探し回り、
 二日目で、メーカーにアタック!!
 と考えていたからです。

 それなのに、我が左足が、言うことを聞いてくれません・・・!!
 出発前にくじいた左足首をかばいながら旅行してきたせいか、
 今度は右足のヒザまで痛み出したのです。
 これは困った。日ごろの運動不足が祟ったかなあ。

 気を取り直して、早速ASAMIさんと携帯電話で連絡を取り合い、
 合流することにしました。
 彼女は語学学校に通っているため、夕方に合流が決定!
 去年も一緒にアベリティーボを楽しんだ路地裏のカフェに
 陣取って、一年ぶりの再会を楽しみました。

 その後、彼女が見つけておいてくれた、
 市内の高級食材屋めぐりにGO!

 二軒回りましたが、
 その中でオリーブオイルを3本。
 ジェノヴェーゼ・ペーストを1本購入してみました。

 オリーブオイルはすべて、リグーリア産のもので、
 値段もピンからキリまであります。
 店の人に尋ねてみると、リグーリア地方の典型的な
 オリーブオイルは「タジャスカ種」と呼ばれる小粒で実が少ない
 タイプのオリーブを絞ったもの。

 その「タジャスカ種」のオリーブは、ジェノヴァよりももっと西の方角、
 サンレモやニースに近い海岸沿いの低い斜面でしか
 取れないのだそうです。
 中でも、タジャスカ種のオリーブのメッカといわれているのが
 「インペリア」という町。ジェノヴァから電車で2時間弱、かかります。

 インペリアで作られたオリーブならば、どれもある程度の水準を
 保っているようです。まずはこのあたり、参考になるかも。

 では、ジェノヴェーゼ・ペーストはどうか?

 こちらはやはり、作りたてが何よりも一番美味しいとのこと。
 小ぶりなジェノヴェーゼ・バジリコをたっぷりと使用し、
 ニンニクは最小限に抑えて新鮮なチーズを。
 すべてをミキシングすることで、緑鮮やかなペーストが
 出来上がるのです。

 あいにく、店頭にあった瓶詰め製品たちは、
 どれもたいてい、グリーンが退色したかのように
 くすんだ色で、おいしそうには見えませんでした。
 実際、日本で販売されている瓶詰めのジェノヴェーゼ・ペーストも
 美味しそうな色をしている製品は皆無だし、どれも
 高い割には美味しくなくて、ワタシは気に入りません。

 やはりジェノヴァでも、美味しい瓶詰め製品を
 探し出すのはムリかなぁ〜?

 そう思ってあきらめかけたところ、たったひとつだけ、
 すばらしい作りたての色を保っている製品を見つけました。
 値段は並の製品の倍以上、してます。

 店の人に聞いてみると、
 「コレは賞味期限が短めだけど、美味しいわよ。」
 とのこと。

 なんだかどうしてもワタシを呼んでいるような気になったので、
 五感を超えた第六感を信じて、購入してみることにしました。

 買い物を終える頃に、ASAMIさんの婚約者も合流。
 みんなで向かった店は、かつて馬小屋だったのを改装した
 とっても雰囲気のあるカンティーナ「I Tre Merli」。

 ここで、典型的なリグーリア料理を楽しみました。

 リグーリア料理といえば、必ず出てくる魚介類料理!
 それに振りかけたオリーブオイルの美味しいこと!
 シチリアのオイルとも、トスカーナのオイルとも、
 まったく違う味がします。

 一言で言うと「デリケート」!!
 尖ったところが、まったくありません。

 口に含めば、すう〜っと入ってきて、
 ウルトラ・スムーズなのです。最後まで、辛くない。
 しっかり「オイルですよ」と主張しながらも、
 青臭いオリーブ臭さもないのですよ!

 不思議なオイルです。

 個性を主張しないくせに、オイルを魚介類にたっぷりかけると、
 魚の臭みが一気に消えて、うまみ成分だけを
 引き出してくれるのです。これには、正直、驚きました!
 魚介類にはリグーリアのオリーブオイル!と
 巷で言われるのが、素人ながら理解できたような気がします。

 彼らと別れ、ホテルの部屋にサンプルを持って帰りました。
 そして早速、気になっていたペーストの試食会!

 果たして、そのお味は・・・



 ぐっっっっ!!



 ウマイっ!ウマイですう〜〜〜〜〜〜〜っ!!!



 その味は、去年ASAMIさんが別れ際に持たせてくれた、
 あの冷凍ジェノヴェーゼ・ペーストのものでした!
 もっと言うならば、それよりももっとコクがあって美味しい!

 こりゃあ、クセになりそうだ。。。

 ぜひ、このメーカーを訪ねてみなければ!!
 製造場所がラベルに記載されていました。
 そこには、「インペリア」と書かれていたのでした。


 (ベリッシモ店長・清水)
↑ブリニョーレ駅前。近代的な建物も多く、ジェノヴァの繁華街に近いです↓
↑昨年はこの噴水の前で、建国記念行事のコンサートが行われました↓
↑ホテル1階のドア。「入ってこなくていいよ」といわんばかりですよね?
↑4階に上がってようやくホテルの小さな玄関が!ロビーの家具はIKEAか↓
↑またまた楽しみました!アペリティーボ。2時間は粘れるかな
↑もと馬小屋のカンティーナにて
↑魚介類のパスタ・ガンベローニつき!オリーブオイルとジェノヴェーゼ・ペーストをかけながらいただきます
↑購入サンプルたち↓
↑イヤ驚きましたこの味!!超ウマイです。味がとっても濃いので、ブルスケッタやサラダにもいけそう。↓
↑本来オデコにあてる熱さまシートだけど、今夜は足首に貼ってソックスをはいて固定し、ベッドにもぐりこみました。

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