イタリア 2006年買い付け旅行記3 イタリア食材専門通販ショップ ベリッシモ
Business Diary

イタリア買付け旅行記(2006年初夏 6月4日〜6月22日 16泊18日の旅)

6月5日(月) リンゴット(フィアット)
 前回と違って、ミラノのホテルに荷物を預けて
 身の回りのものだけバッグに詰めて電車移動・・・
 にはしませんでした今回。
 何故なら、旅のスケジュールは以下↓だからです。


 【前半の一週間】
 ・ミラノ→トリノ→アルバ→ジェノヴァ→フィレンツェを鉄道で回る

 【後半の一週間】
 ・フィレンツェ→パレルモに飛び→パレルモ周辺→バスでノートへ

 【最後の数日間】
 ・カターニア→ミラノへ再び飛び→その時に行きたいと思った都市へ


 すなわち、今度ミラノに戻るのは2週間後!
 重たい荷物を全て引きずりながら旅をするのはツライけれど、
 定石どおり(?)の買い付け旅行を決行しました。


 で、今日はホテルの朝食もそこそこに、トリノへ!!
 国鉄の切符は昨夜ミラノの駅で買い求めたものです。
 二等の指定席で、片道約15ユーロ(約2200円)。
 通勤時間帯でもないのに、月曜のせいか満席でした。

 到着してスグ向かったホテルは、これまた鉄道駅のスグ近く。
 駅からタクシーを使わなくても徒歩で辿り着けるので、
 都市部に滞在するときは、こうして駅近くの安宿を予約します。

 愛想のよい兄さんが出迎えてくれて無事、チェックイン(13時)。
 1階には、地元トリノのサッカーチーム「ユベントス」の選手が
 たまに訪れる(?)という有名レストランがあります。が、
 なぜかフロントのお兄さんはスグ先のトラットリアが美味しいと
 言ってます。不思議〜。


 まだ記憶にも新しい、2006冬季オリンピックの舞台トリノ。
 荒川静香さん、感涙の金メダル!
 BGMはオペラ「トゥーランドット」のアリア「誰も寝てはならぬ」
 でしたね〜。

 言っておくけど、もともと、ワタシこの曲の大ファンです!
 偉大なるHIGH C(ハイ・ツェー=1オクターブ上の「ド」)歌手・
 パヴァロッティが3大テノール・コンサートで熱唱したアリアに、
 かつて背筋が寒くなるほど感動したのでした。

 ドラマチックに、拍手が巻き起こるまでの数秒間続くエンディング。
 なんて素晴らしい歌い方・発声なのだろうか・・・「♪Vincero〜♪」
 冬季オリンピックの開会式でそのパヴァロッティがまた歌ったし、
 荒川さんが金メダルの演技に採用したので、
 もうすっかり、お馴染みですよね!


 それはさておき、今回トリノにわざわざ宿泊する理由の一つが、
 冬季オリンピックの報道センター、開会式場になった
 「リンゴット」です。


 そもそも「リンゴット」って何?


 それは、イタリア随一の国営自動車会社「フィアット」が
 かつて本社社屋として使っていたトリノ近郊の本社工場の名前
 だったのです。

 ホテルを出て駅前に戻り、タバッキでバス乗車券(1ユーロ)を購入。
 歩くと1時間はかかるから、バスで行きなよっ!!
 と、ホテルのフロントマンに言われたからです。

 駅前で35番のバスを待っていると、やってきましたスグに!
 バスに乗り込み、切符を打刻機で打刻。
 これをしておかないと、万一検札が入ったときに、
 罰金をしこたま払わなくてはイケマセンからね〜。

 って、周りを見ても誰も「打刻」なんてしてない!!
 いいのか・・・??

 オレンジ色のプラスチックでできた椅子に座って30分も乗れば、
 目指すフェルマータ(停留所)に到着です。
 おおっ!!これがあの、リンゴットなのかぁ!!でっかいぞー。


 かのデザイナー・コルヴュジェが絶賛した(?)という、
 屋内の大型らせん状スロープは、あまりにも有名!
 全長500mはあるという建物は5階建てになっていて、
 1階でシャシーが組み立てられ、次の工程に移るには
 屋内らせんスロープを使って、上の階へと移されるのです。

 順番に完成品に近づきつつ、スロープを屋上まで上がれば、
 そこには一周1.5kmの周回テストコースが!!!
 15度のバンクまであるので、相当なスピードも出せそうです。
 完成品をここでテスト走行させ(建物の屋上ですよ屋上!)、
 その後、販売店に送られたといいます。


 うーん。この話を聞いて驚きのひと言でした!
 なんてステキな工場だった(過去)のだろうか!!


 残念ながらこの歴史的建造物はその後売却され、
 今ではよくある大型ショッピングセンターと化していました。


 残念です。。。


 今では使われることもない「らせんスロープ」を、
 歩いて5階まで、上り詰めました。立ち入り禁止を無視して・・・
 格子状に規則正しく配されたガラス窓から外を眺めるだけでも、
 その長い歴史の間に作られた数々の名車が、
 目の前を走っているような錯覚にとらわれたのです。


 これがあのフィアット(元)本社工場なのか!!


 フィアット・チョコレートの包み紙一つ一つに刻まれている、
 FIATの文字。1911年から90年以上もの間、偉大なるフィアット社と
 ともに歩んできました。その意匠となっている巨大企業FIAT。
 どうしても、その全貌をこの目で確かめたくて、
 ワタシはここまで来たのです。


 感慨にふけりつつも、またバスで市内に舞い戻り、
 市内散策へ。

 相変わらずタクシーによく使われている「ムルティプラ」
 (前3人、後ろ3人の6人乗り。象さんみたいでカワイイ!)や、
 新発売されたばかりのNew「パンダ」(ジウジアーロデザインの
 先代パンダのほうが、個人的には好みです)など、
 気をつけてみると、フィアット車は町にたくさん溢れています。


 では現在のフィアット車に対する市民の評価はどうか・・・?
 と聞いてみると、以下のような答えが。

 「大衆車だね!フィアットは。」
 「(たぶん一番)安いから買うけど、故障が・・・」
 「ブランドイメージと値段は、やっぱりドイツ車が一番かな。」
 「スポーティなイメージはないね。イタリア車ではアルファくらいかな」
 (アルファロメオも今ではフィアット傘下ですが・・・)

 あらあら散々・・・

 余談ですが、今日立ち読みした自動車雑誌には、
 あの「FIAT500(チンクエチェント)」復刻版のモデルが
 写真掲載されていました。

 そうだよいろいろあったよな。いい車が!
 それを過去に追いやったのはフィアット社の責任かもよ。

 Forza(頑張れ)!FIAT!!!


 夕飯は、ホテルのフロントマンお勧めのトラットリア
 「Da Felice」へGO!(ホテルからわずか20mでした)


 一人で食事するのは本当に不経済だし
 食もなかなか進まないので、簡単に済ましてしまうことが
 多いけれど、ちょっと風邪がまだ治りきらない事情もあって、
 スタミナをつけようと豚肉のステーキを注文しました。
 見事なあぶり焼きの骨付きが、大きなレモン添えで出てきました!
 

 しかし、豚だろうが牛だろうが、調理法は同じ!
 骨の周りはしっかり血がにじんでました(残しましたが)。

 大丈夫かいな〜?っていうのも、ワタシ豚肉を今まで
 「生で」食べた事は一度もないからです。
 中学の家庭科の授業でも確か、豚はしっかり火を
 通すように!って言われたもんね。サ○ダムシが湧くからって。

 まーそのー、生の豚肉サルシッチャだって食べる地方なんだから
 (?)きっと、大丈夫なんじゃない??
 だって! 本当〜???


 (ベリッシモ店長・清水)
↑ホテル「Due Mondi」一泊55ユーロ。ダブルサイズのベッドで快適だったけど、最後までお湯は生ぬるかったです。
↑↓駅前のバス停で目的地を確認
↑全長500mといわれる「リンゴット」、今では巨大ショッピングセンターと映画館・オフィスビルに生まれ変わりました↓
↑↓これが噂の(?)美しいらせん状のスロープ。1階から屋上まで行けます。
↑館内には車輌の展示も
↑↓屋上にある周回テストコース。バンク15度ってのがウソじゃないようです。
↑6人乗りムルティプラ ↓Newパンダ
↑巨大グリッシーニ「姑の舌」か?

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