イタリア 2005年買い付け旅行記3 イタリア食材専門通販ショップ ベリッシモ
Business Diary

イタリア買付け旅行記(2005年初夏 5月31日〜6月10日 10泊12日の旅)

6月1日(水) Tajarin
 さあ!今日からいよいよイタリア国内散策がスタート!

 まずは重いスーツケースを、ミラノのホテルに預けて・・・と。
 短い期間であちこち飛び回るので、
 ハッキリ言って大きな荷物はジャマ!
 といって預かってくれるところは????

 ふと思いついたのが、ミラノ〜トリノ〜ジェノヴァと
 今回行きたい場所が電車でそれぞれ2時間以内で行ける
 比較的近い場所に存在するということでした。

 ならば、ミラノを拠点にして身軽に行動しよう!

 そう思ったら、重いスーツケースはあっさりと捨てて、
 2泊3日の小旅行を決意したのでした。
 よって、スースケースの預け先は。。。そう、ミラノのホテル!

 ジェノヴァまでの小旅行を終えたらミラノに戻ってまた一日過ごし、
 そこから今度は南端のシチリアに飛ぶ予定なのです。
 ホテルのフロントに「荷物、預かってね。また戻ってくるから。
 二日後に、予約入ってるでしょ?」と念押しします。
 フロントマン、すかさず宿帳をひっくり返して再確認。

 にっこり笑って
 「では、荷物はこちらの部屋へどうぞ」と案内してくれました。

 しかしご用心。スーツケースにはシッカリ鍵をかけておきました。
 いつ誰が入るかもわからない場所だし、
 ホテルの従業員も信用してはなりません。ここはイタリア。

 身軽な装備でホテルを後にすれば、
 ミラノ中央駅で昨夜買っておいた切符を手にして駅に直行。
 すでに乗るべき快速電車は、ユーロスターの隣に
 待っていました。

 ユーロスターは確かにイタリア国内で一番早い電車。
 日本で言うと新幹線にあたるんだけど、
 これが実はクセモノ。

 車内は高級だしオツマミサービスまでやってくるけど、
 ミラノ〜トリノ間は、快速で2時間。ユーロスターで1時間半。
 うむむ。。。30分の差で○○ユーロかぁ・・・。
 ゼイタク旅行ではなくあくまで商用の旅なので、
 ここは迷わず快速電車で行く事にしました。

 快速といっても、JRの中央線特別快速とはワケが違います。
 ちょうど、日本の特急電車をゆったりさせたようなインテリア。
 特に、椅子の作りはグリーン車仕様といっていいです(1等の場合)。
 短い足を伸ばしている写真でわかりますよね。
 
 「トリノ〜。トリノ〜。」
 なんてアナウンスは決してありません。
 停車駅の表示板を見過ごしていたら、うっかり降り忘れたりして。
 イヤほんと。イタリアの国鉄はアナウンスが少ないです。

 駅に11時、取引先のトロンチーニのメーカーRelanghe社の
 アレッサンドロが迎えに来てくれる手はずになってます。
 待ち合わせまで1時間あったので、
 トリノの町をちょっとだけ散策することにしました。

 ミラノ同様に近代的な建物が立ち並び、
 歩行者用にはボローニャのそれをもっと巨大にしたような
 背の高いポルティコ(回廊)が張り巡らされています。
 目抜き通りには高級ブティックが立ち並び、
 来る2006年のオリンピックの看板もさりげなく立っていました。

 トリノといえば、何をおいてもフィアットのお膝元。
 その企業城下町にして、元は統一イタリアの首都になった町。
 フランス国境にも近いため、どこかフランスの香り・・・
 実際、ピエモンテーゼ(ピエモンテ人)は誇り高い人々です。
 バローロ・バルバレスコという名ワインの産地。
 すぐれたトリュフやヘーゼルナッツを生み出す土地。
 キリがないですね・・・・

 もちろんフィアット・チョコレートのような
 ヘーゼルナッツ入りチョコ「ジャンドゥイオッティ」専門店は
 町のいたる所で軒を並べています。
 そのひとつ、老舗「バラッティ・ミラノ」は町の中心部にある
 老舗中の老舗でしょう。

 以前ベリッシモをお手伝いしていたこともあるHarumiさんが
 今、ここのチョコを輸入販売しています。

 などと市内の散策をしていたら、
 あっという間に11時になっていました。
 ケータイのベルが鳴ります。アレッサンドロだ!!

 アレ「おーい。駅の真ん前にいるぞ〜。どこに行けばいいんだ?」
 私「ゴメンゴメン。今、バラッティ・ミラノの前なんだ。」
 アレ「なんだそうか。ちょっと待ってろ、スグそこに向かうから。
   その場を動くなよう!!」

 あっはっは〜。
 ごめんなさい。トリノの町も他の大都市と同じく、
 駐車するスペースを探すのに一苦労だったのを忘れてた。
 ほどなく彼が息を切らしながらやってきました。

 私「おお〜。アレッサンドロ!コラードさんとメシ食って以来だね。」
 アレ「あんときゃ楽しかったよな。ようこそピエモンテへ!」

 去年の買い付け旅行のとき、
 仕事でカフェシチリアまで出張していた彼。
 たまたま居合わせたワタシ。みんなで深夜まで食べ続けました。
 そのときの模様はコチラ↓
 http://www.bellissimo.jp/bellissimo/diary/2004vol17.htm

 彼のクルマに乗り、トリノからピエモンテの山の中を駆け抜けること
 約1時間。ほどなくアルバの町に到着です。
 途中、踏み切りと信号がそれぞれ1箇所。なんとも快適な道路です。
 だからでしょう。彼のクルマ、去年買ったばかりなのに、
 すでに5万キロ以上、走ってます。ひえ〜〜〜っ!

 アレ「うーん。そうだね〜。ピエモンテは特に、電車の便が悪いから、
   ほとんどすべてクルマ移動だね。一日500キロくらい走るよ。
   だからクルマの買い替えは3年ごと。それにそのほうが
   税金の特典もあるんだ。」。
 
 工場をざっと案内してくれたあと、
 もう昼時だからと彼は食事に連れて行ってくれました。
 そこはアルバの町の中心部。彼の行き着けランチの店だそうです。

 うっかりすれば見落としてしまいそうな店です。
 小さなカンバンがあるだけ。それなのに、ものすごい料理を
 出してきました。うーーーーん!脱帽ですっ。

 まずはアンティパスト。ホタテのベーコン巻きです。
 こんな山の中でホタテ!?イタリアで???
 うっそー!魚くさいんじゃないのぉ?
 と半信半疑のワタシをカウンターパンチしてくれました。

 ベーコンの脂身が、ホタテに上手に染み込んで、
 ホタテという貝を食べているようにはとうてい思えませんっ。
 なおかつ、ソースが染み込んだお豆がグー!
 これ、メインじゃないんですよぉ。前菜です前菜!!!

 彼は、牛肉のカルパッチョ。これも前菜です。
 パルメザンチーズでお皿が覆い尽くされてました。
 そのスキマからこっそり見える牛肉は、もちろんナマ!
 美味しくないわけないじゃないですか!!!

 次はプリモ(第一皿)。
 彼のオススメは、この地方独特のパスタ「Tajarin(タヤリン)」です。
 へっ?Tajarin??ですか??辞書に載ってない・・・

 タヤリンとは、細いきし麺状のパスタです。
 タリアテッレの細い版といったらいいでしょうか。
 ちょっとたとえは悪いかもしれないけど、
 カップラーメンの麺みたい。

 プチトマトと網笠茸だけが具のシンプルなパスタが出てきました。
 なるほど細くて平たい麺は、具のエキスをしっかり吸って、
 なんともヤミツキになる味ではないですかぁ!

 ワタシの胃袋は、ここで完全にK.O.です。
 スミマセン。胃袋小さいもんで・・・

 しかしそんなワタシの個人的な体の事情を知ってか知らずか
 彼は何にも気にすることなく、デザートに移ってくれました。

 その間、いろいろな話をしました。
 Relanghe社の成り立ち。ヘーゼルナッツへのこだわり。
 そして今後の事業展開などなど。
 インテリな彼は言葉を選んで、ゆっくりと説明してくれました。

 地元ピエモンテのヘーゼルナッツにこだわったトロンチーニや
 チョコレートを作るRelanghe社は、まだ創業10年余り。
 オーナーは、驚くなかれバローロ・バルバレスコワインの
 あまりにも有名なサプライヤー・Ceretto(チェレット)社だったのです。

 ピエモンテワインを高級ワインとして世に広めたチェレット。
 4年前の買い付け旅行で、先輩に連れて行ってもらった
 高級リストランテで飲んだあの素晴らしいワインもチェレットでした。

 そうだったのか・・・・

 見れば、テーブルの上にさりげなく出された小皿には
 Relangheのトロンチーニと、ジャンドゥイオットが。

 アレ「ウチのチョコに使ってるジャンドゥイオットだ。
   知ってるよな。グイド・ゴッビーノ。去年一緒にメシ食ったあいつだ」
 私「おおーーーー!そうだったのかぁ。みんなでコラボしてるわけ?」
 アレ「今、イタリア国内ではグイド・ゴッビーノとカフェ・シチリアそれに
   レランゲの商品はすべてレランゲから共同配送してるんだ。」
 私「それじゃ輸出もグループでするわけ?」
 アレ「先の話だけどね。東京のフーデックスにも出店したいね。」
 私「そうか。そのときは協力するよ!」

 ベリッシモでこの春、扱い始めた彼のトロンチーニは評判もよく、
 さすがコラードさんがコラボするだけの相手だと思いました。
 で、初めて食べてみたグイド・ゴッビーノ・ジャンドゥイオットの味は?

 まったり。小さめ一口サイズ。
 こってりしながらなんて口どけのよいジャンドゥイオットなのでしょう!
 Majaniのチョコともまた性格が違う。これ、欲しいなぁ・・・

 食事の締めに出てきたディジェスティーボも、もちろんチェレット!
 その名も「Barolo Chinato(バローロ・キナート)」。
 なんとワインに13種類もの香草を漬け込んだ食後酒です。


 ウマーーーーーイ!!!!!(>_<)


 コレ、日本で売ってないのかな〜?なんともフクザツな味。
 どっしりとしたワインと香草のハーモニーがすばらしい!
 チェレットはサ○トリーが扱っているから、
 もしかしてもう並んでるかな?いや〜。降参しました。

 名門のワイン会社とトロンチーニ。
 美味しいものの追求が生み出したコラボと言えるでしょう。


 (ベリッシモ店長・清水良二)
左が快速電車。右がユーロスター。

広々とした椅子は大型ヘッドレストつき

車窓からは、日本と同じ水田の田園風景が広がってます。ロンバルディア!

トリノの街角にて。巨大なポルティコ

名門カフェBaratti e Milanoのジャンドゥイオッティとチョコレート詰め合わせ

アルバのヘーゼルナッツ・メーカー「レランゲ社」と工場案内するアレッサンドロ

↑アルバのオステリア「Lalibera」とオツマミに出てきたサルミ・チンギアーレ(イノシシのサラミ)

↑絶品!ホタテのベーコン巻き

↑カルパッチョ。パルミジャーノの量に注目!

↑コレがTajarin(タヤリン)と呼ばれる独特のパスタ。

↑出されたワインはすべてチェレット社。トロンチーニも用意されました。

↑「Guido Gobbino」のジャンドゥイオットは小さいけど、メチャウマ。

↑こんなディジェスティーボもあるんだ!バローロ・キナート。なかなか手に入らないようです

↑アルバの中心街に構える酒屋の店頭にもさりげなくレランゲのトロンチーニとチェレットのワイン、それにロマーノ・レヴィのグラッパが並んでました!


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